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生地の縮率について考える。

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家庭で服や小物を作るとき、。可能な限りの縮率を計算してパターンを起こす、、、、わけではなく。
生地にあらかじめ収縮をかけてると思う。
綿やリネン生地なら水通し。という名の洗濯機でじゃぶじゃぶ!!
製品にした時に縮んで着られないことを防ぐために。
ウール生地なら霧吹きでたっぷり水をかけ、アイロンでその湿潤している生地の目を固定させながら水分をとばしていく。

アパレルだと、生地洗いをして、乾かして、伸ばして、アイロンかけるということはしない。(もちろんする会社もあると思いますが)
なぜなら時間とお金がかかるから。
高くても売れるならそれでもいいけど
1万円の商品にこのコストはかけられない。

なので、あらかじめ
1m四方の生地を普通洗濯し、何センチ縮んだかを知らべる。
例えば  縦100cm→97cm
     横100cm→98cmとすると

パターンには縦103%
      横102%     大きく作る。

身丈100cm、身巾60cmの商品なら
身丈103cm、身巾61.2cmパターンを引く。。。。

(パターンで使用するCADなら102%103%を入れるだけで自動で大きくしてくれる素敵な機能があります!!
ちゃんと全箇所正しく反映されているか確認し、修正パターン化する作業は残っていますが、かなり楽!!)

1STサンプルが上がってきたら縮率を確認する。
量産するときに出す仕様書には各部分の細かい指示寸がを出しているので、
身巾、着丈、袖丈、肩巾の他に天巾、前下がり、後下がり、袖巾、袖口巾、裾巾他にも脇線や普段図らないようなところまで、細かく。
それらすべてのサイズの確認。

縫製不良か、縮率が違うのかを考察する。
縮率通りにサンプルが上がってくれば何も問題がないのだけれど、
たいていサイズか違う😂
特に身丈。サイズが大きいので縮率変動もかなりある。

それでも、縮率の違いか縫製不良か、、、、
納品前確認サンプルが上がってくるまで気が抜けない。


1枚のみを洗うのと何百枚一緒に洗うのとは縮率がかなり違うそうで、
また、1枚をその大きい窯で洗いをかけるのもまた違うそうで。。。

そこは製品洗いをする職人さんの技術と経験。
「ただの機械での洗濯でしょ」と思っていたけど、
工場が違えば出来上がりサイズの正確さが全然違うなんてことも!!

知れば知るほど奥の深いアパレル製品。

量産前確認サンプルで上がってきた商品が大幅に違わないことを祈り、
その時を待つ。
その後合格が出れば「製品洗い」製品として店頭に並ぶ。

製品洗いの商品の裏にはそんな裏事情があったんだと知って、暖かい目で見守っていただければ幸いです😊
 


今回、「和歌山染工」で購入したオックスとシーチング生地(日本製)。
どちらも綿100%なので、水通しという名の洗濯じゃぶじゃぶ。
私は水通したらすぐに生地を伸ばしながら乾かしてます。
(乾いてからアイロンするより湿潤時のほうがしわ伸ばし、地の目直しが楽だから☆)

生地に水通した後のアイロン作業

今回「縮率」は、、、、なし!!!!😲

しかも生地端のほつれもほとんどなし!!

今まで、ローンや、シーチング、オックスに水通ししてきたけど、こんなに生地端がほつれてこないのは初めて!!

水通し後の生地端のほつれなし

制作が楽しみです☆彡






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